2009年10月26日月曜日

紅葉狩り

 航海から戻りちょっと生活時間がいつもとずれ気味ななか、急遽紅葉狩りに出かけることになりました。職場の方から、ケープコッドの海も良いけど北部の山も良いと勧められ、山なら紅葉の時期にと思っていたところ、北部はすでに紅葉が終わりかけているとのこと。さらに、先週末、ボストンは雪ということで、あまり遅くに山への観光はちょっと怖いなということで、昨日、今日と泊りでのニューハンプシャー州への旅に出かけてきました。
 ニューヨークに引き続き手がかりはというと何も無し!唯一、職場の友人のボストンから93号線をとにかく北に走ればなんとかなるの言葉を信じて出発進行!
 そしてたどり着いたのは、North Conwayという町。なぜここにたどり着いたかというと、秋の山の楽しみ方を知らない私たちは、とりあえず高速道路沿いのVisitorセンターでひたすら情報を集め、子供連れで紅葉を楽しめそうなイベントは?それなら、鉄道の旅が良いのではと勧められ、いくつかのパンフレットをあさり、値段と運行スケジュールからConway Scenic Railroad というのを選びここまで来たのでした。ちなみに北上しすぎたため、紅葉のピークはとっくに過ぎ去った後とのことでした。
土曜日は土砂降りであったのと到着が夕方であったため良くわからなかったのですが、まだ、町にはかなり紅葉が残っているような印象でした。









日曜日。駅にて切符の販売を待っていると。何やら汽笛が!なんとお目当ての蒸気機関車が付け替え作業の真っ最中。しかもターンテーブルにて方向転換。これには私も息子も大興奮!間近でみる生きた蒸気機関車と現役のターンテーブル。これだけでもここまで来た甲斐があったというものです。








方向転換終了後、客車の列の先頭へ回送される蒸気機関車。接近するにしたがって、線路がきしむ音やシリンダーの音、蒸気の音など蒸気機関車の息吹というものを手の届くほどの間近で見れたことにただただ感激。








やはり紅葉は終わり?落ち葉の中で出発を待つ蒸気機関車。1974年からここで働いているそうです。










SLが煙を吐く音やシリンダーやピストンの音が心地よく響く列車の旅というのはなんとも趣がありました。









紅葉は終わったとはいえ、車窓からの景色は、それなりに晩秋の高原を楽しむことが出来ました。










帰りに通ったKancamagusハイウエイ(112号線)の最高点程近いところの展望台からの眺め。下のほうには若干の紅葉が見られます。ちなみに、土曜日にここを通過したときには雪があったのですが。一晩たったこの日はすでになくなっていました。




帰りに寄り道した立ち寄ったWinnipesaukee湖。Conwayよりもかなり南に下がってきているため、このあたりはまだずいぶんと紅葉が残っていました。旬の紅葉を見るというのは意外と難しいようです。










squid Illex→スルメイカ?→スルメ+塩辛

 長期出張最後のメインイベントとなった航海は、機械の不調と天候不順のため、ここ数年来記録的な遅れとなり、結局火曜日出港の予定が月曜日となり、実質3日間程度の調査となってしまいました。今回、最後の航海ということで、色々な日本の魚の加工方法をこちらの人たちに紹介しようと意気込んで、色々な調味料などを仕込んでいったのですが、、、、
待ちに待ちたる加工対象生物の大漁!今回は期間が短い上に、ドックフィッシュとエイの大漁が多く、なかなか加工するに値する魚が取れず、だいぶやきもきしました。。。。って本職のほうは??これまたいま一つでした。






まずは、前回の航海で試作して好評だったスルメイカ。通称スクイッドジャーキー!の作成。しかしこの後時化のため海水をかぶり乾ききらずに今回は失敗に。。。









続いて、塩辛作りに挑戦。われながらなかなかのできばえだったのですが、調理過程を見ていたこちらの人たちは、とてもイカの肝は食べられないと、皆さんドン引き!でした。本当に美味しいのですが。








とりあえず、獲れたてのイカでイか刺しの食べ比べ。ケンサキイカとスルメイカと塩辛!刺身はソフトテイストのケンサキとちょっと歯ごたえのあるチューイングテーストのスルメに分かれました。塩辛は、左のお姉さんが果敢に挑戦。美味しいとかなりはまっていました。これにはびっくり。






帰宅後、センターの人に試食して頂くために、スルメと塩辛を再度作成。今回のスルメは非常に肥満度が高く、写真のように肝も非常に発達した個体ばかりでした。









こちらはスルメことスクイッドジャーキー用のスルメイカ。











一晩干したところ、経過は上々です。

2009年10月18日日曜日

歴史探訪

 寒さと釣れなさから釣りは早々にあきらめ、昼からは歴史探訪の旅に。旅にといっても車で45分ほどのフェアヘーブン(Fairhaven)市へ。実は2週間前に、ジョン万次郎祭りで訪れているところの再訪問です。あの祭りに行って以来、色々と調べているうちに、ジョン万次郎が幕末に果たした役割や、近代日本、さらにはその中での浦賀の位置づけというものに興味がわき、やはりジョン万次郎がたどった軌跡はしっかりとこの目で確認した上で、浦賀を見つめなおそうということで、再度の訪問となりました。行って、びっくり今まで歴史なんかには興味もなく、もちろん世界史や日本史の成績なんぞは、進級に必要なすれすれの点数、そんな人間でも歴史というもの、世界のつながりというものに、興味を感じた1日でした。
 とりあえず我が家がたどったのは、ジョン万次郎トレイルなるものです。これをたどることで、ジョン万次郎にかかわりの深い場所を見て回ることができます。
万次郎トレイルの建物には、この札が付いています。詳細はhttp://manjiro1.tripod.com/こちらのHPをご覧になると良くわかります。しかしなぜ万次郎トレイルなのか?万次郎・ウィットフィールド・トレイルでも良いような気がするのですが。。。
まず一つ目は、ミリセント図書館です。こちらには、万次郎に関わるいくつかの品物が展示されております。
こちらは図書館内の展示室。館長さんが案内して下さります。当初は、万次郎が直々に持ってきた日本刀が展示されていたのですが盗まれてしまい、現在はほぼ同じ物を購入して展示しているとのことです。奥に見える大きなお皿は、土佐名物の皿鉢料理に欠かせない、伊万里焼の大皿です。
こちらには、今上天皇(明仁さま)も美智子婦人とお見えになられたことがあるそうです。そのときの写真と記帳。
この記帳は、100年以上の歴史があり、最初にサインをした人は、有名なアメリカの作家マーク・トウェイン(Mark Twain)氏とのことでした。日本人で最初にサインをした人は某紡績会社の人。さらに、こんな人のサインもありました。今とは所属が違うところに歴史を感じます。この記帳本は余項が少なく、間もなく終わってしまうとのこと。歴史上名のある人たちと同じに記帳本に名前を残すことが出き、勝手に盛り上がる我が家の人たちでした。
こちらはフランクリン・ルーズベルト大統領の祖母の家です。向かいが万次郎と親交の深かった友人の住む家ということで、ルーズベルト大統領も万次郎のことは知っていたようです。
こちらが万次郎を助けたウィットフィールド船長の家。現在は博物館として改装されています。しかし。。。。。
中を見るためには、あらかじめ508-995-1219に電話をしてアポをとっておかないといけないそうです。知っていれば、あらかじめ連絡をしたのですが。。。。残念でした。
こちらは、ウィットフィールド船長のお墓です。お墓の中にまでちゃんと案内の札がありました。墓石はここを右に行ったところにありました。たぶん。
こちらには築100年以上の建物が沢山あります。そのため、150年以上昔にジョン万次郎関わった建物自体が今でも別の人が住む家として普通に使われているようです。もちろんリフォームはしているようですが。150年も昔、江戸の時代に、一人の日本の青年が学んだ地を回るというのは、何か感慨深いものがありました。

久々の釣り

 火曜日の出港予定が延び延びになり、結局、明日日曜日の午後となってしまいました。確かに出港の見合せとなるだけあって、天気はあまり良くないものの、陸で遊ぶには申し分ない天気といった感じです。ということで、午前中、久々の魚釣りに出かけてみました。
職場前の桟橋には4~5人の釣り人がいました。
MBLショップの前にも数人の釣り人が見ました。
皆さんのターゲットはTautogです。私はというと、ブラックシーバスでも釣れればいいなと思いながら、イカの切り身で勝負。しかし、まったく当たり無し。夏場は入れればすぐに当たりがあったのに。。。他の皆さんはというと、カニを餌にしていました。こちらに来て春先はじめに見かけた魚がTautogでした。この魚は夏場は離岸して、水温が下がり始めると再び岸に寄ってくるとのことです。ということは、そろそろ冬の海に近づいている?のでしょうか。Cape cod界隈でポピュラーな魚のうち、まだ釣り上げていない魚の一つがこのTautogです。なんとか仕留めたいものですが果たして機会はあるのやら。。
Tautog釣り欠かせない、グリークラブ(ミドリガニ)。おそらく、最近東京湾でも問題になっている外来種の地中海ミドリガニの仲間でしょう。これをはさみで半分に切って使っていました。

2009年10月16日金曜日

スタンバイの日々

 13日から海の上にいるはずだったのですが,本日既に16日。当初は機械的なトラブルから始まり,昨日からは調査海域に居座る低気圧のために,出港が遅れています。アメリカ滞在最後の航海なので,こちら方たちに日本の魚の色々な食べ方を披露しようと意気込み,各種調味料などを買い込んだのが良くなかったのか。。。??今のところ出港の予定は明日なのですが。。。どうなることやら。

天高く,紅葉もすっかり進み,秋の深まりを感じます。絶好のクルーズ日和と思いきや。機械関係のトラブルで自宅待機











再出港がいつになるか分からないので,身動きがとれず,子供がいないのを良いことに手打ちうどん作りに励む。久々の手打ちうどんは,乾麺と違い腰があり,とても美味しかったです。










9時30分に集合場所へ。その前に,子供の幼稚園に立ち寄る。うちの息子は,毎日のように木の枝を集めてから登園するのであるが,その理由が分かりました。どんな枝を持っていっても,とにかく先生から褒められる。そしてそれを使って今日は何をしようかと一緒に考えてくれる。しかも,枝をコレクションするための専用の机まで用意してくれてしまっていた。日本人的(私的)?には,こんな汚い枝,しかもみんなのいるところで危ないから置いて行きなさいと,一蹴してしまう気がしますが,こちらでは全く逆の発想で恐れ入ります。そういえば,こちらの方が子供に野球を教えていた時も,空振りをすると「ナイススイング!その鋭さがあれば,将来はメジャーリーグ!」とか「あたれば間違いなくホームラン!」など,とにかく褒めていたのを思い出します。私は思わず「おしい」とか「もう少し」と声をかけてしまいましたが,これってネガティブ思考か?人の育て方という事に関して,勉強になりました。

ちなみに,今日は悪天候のため出港が出来ずにいます。当地を襲う荒天は,夏はハリケーン,冬はノースイースター(北東風)というのがあるそうです。ハリケーンは比較的短期間に通過するのですが,このノースイースターはしばらく同じところに居座るのが特徴で,荒天の日がしばらく続くそうです。明日,土曜日が出港の予定ですが,誰もが明日は無理じゃない?といっているのはそのためのようです。
 ちなみにこの辺りで北東方向が開けている場所では,風上となる北東側の枝が無く,若干南西に傾きながら育っている木が多数見られるそうです。これはノースイースターの仕業だそうです。

2009年10月14日水曜日

再びりんご狩り

 先週末はコロンブスデーという休日のおかげで月曜日も休み。ニューヨーク旅行の疲れを抜くために家で1日ごろごろしている予定だったのですが、天気も良く、車の中でしっかり睡眠を取って元気な子供たちが家の中で暴れだしたので、急遽りんご狩りに出動。

行き先は前回と同じTougas Family Farmへ。一路、紅葉の進む495号線を北に向かいました。

農園に近づくに連れて、それらしき車が増えてくる。さすがに前回とは違い天気がいいので人でもいい感じのようでした。しかし、到着してびっくり、前回の30倍近い車が駐車場にあふれ、人もあふれ、こんな沢山に人がりんご狩りをしたらりんごなんてあっという間になくなるのではと思ったら、実はこの農園とてつもなく広く(アメリカでは普通?)、この日の収穫地点までは、トロッコに乗って移動というありさま。しかも20人から30人は乗れるであろうトロッコが次から次へとやってくる。
ここは立ち入り禁止区域。りんごがたわわに実っていました。






きれいな紅葉を眺めつつ、秋の高原で?りんご狩り。前回の大雨の中とは違って快適でした。しかし前回は前回で、人気がなく(今回と比べると)、良かったかと思います。





本日の一番のお気に入りは静香SHIZUKA!青いりんご。これはゴールデンデリシャスといんどリンゴというのを掛け合わせた品種だそうです。前回1番人気だったHoneycrispyは収穫のピークが過ぎたのか?すべての木に実がありませんでした。今回も50個ほどのりんごを25ドルというお買い得な値段で楽しみながら購入することができました。

博物館

 ニューヨーク最終日は博物館へ。といっても子連れではいくつもの博物館を回るわけにも行かず、一つに絞ることに。で、嫁さんと相談した結果、日本で確実に見れないであろう物を見ようということで、イントレピッド海空宇宙博物館(Intrepid Sea, Air & Space Museum)なるところへ行く。われわれの目的は、世界最速の旅客機、超音速旅客機のコンコルドでした。新婚旅行の時に、ロンドンヒースロー空港で見かけてたのを最後に引退してしまったので、今となってはその姿は博物館でしか見ることができません。子供の頃、音よりも早く飛ぶということが信じられない反面、とにかく世界一早い乗り物として幼いながら会話に登場していたのを思い出します。まさに20世紀の遺産的存在です。
これが超音速旅客機。意外と小さいような。。。
これが座席です。かなりきつそうな印象です。
コックピット
マンハッタンを臨む怪鳥は何を考えているのでしょうか?
上から見ると意外と大きく感じました。

ニューヨーク2日目

 ニューヨーク2日。
まずは歩いてグラウンド・ゼロへ。再開発が進んでいますが、お金の折り合いがつかず工事はなかなか思う通りに進んでいないそうです。


地下鉄に乗りセントラルパークへ。ニューヨークは岩盤の上にあるとのことですが、このセントラルパークに行くと、あちらこちらに岩盤がむき出しになっておりそれを実感することが出来ます。この巨大な石は、氷河期に運ばれてきたものが岩盤の上に取り残されたものだそうです。決して誰かがどこかから運んできたものではありません。

セント・パトリック大聖堂。沢山のビルが立つ中、このような大きな教会があちらこちらに見られます。アメリカ人の6割がキリスト教徒ということで、このように教会が大事にされているそうです。

こちらが有名なタイムズスクエアー。沢山のネオンの看板がある様子はまるで秋葉?新宿?のようでした。ここはまさにマンハッタンの中心的な場所です。写真中央のタワーの上にある小さなボールが大晦日の夜に上昇して、カウントダウン終了と同時に元の位置に戻るそうです。それを大勢の人がこの通りを埋め尽くしてカウントダウンをしつつ眺めるのが、NYの新年の大きなイベントの一つだそうです。ちなみに、このボールの下にあつネオン看板は東芝でした。世界で活躍する日本の企業の底力のようなものを感じました。


タイムズスクエアーから後ろを振り返ると、リーマンショックで有名なリーマンブラザースが入っていたビルがそびえていました(通りの右側で、一番高く見えるビルデング)。
しかし、人ごみの中を子供を連れて歩いてのマンハッタン見学はかなり疲れるイベントでした。



ニューヨークデビュー!

 こちらに来てから早8ヶ月。念願の泊りでの家族旅行に!場所は約400km離れたニューヨーク。子供の頃テレビで見た、アメリカ横断ウルトラクイズのゴール地点!世界の中心などとも言われていますが、とりあえず一度は行ってどんなものか自分の目で確かめてみたいと思っていた場所の一つです。
ケープコッドから約5時間半かけてやっとマンハッタンの南端タウンタウンに到着。知人の指示の通りに、Brooklyn橋のインターを出て最初に見つけた駐車場に車を止める。一泊35ドル。高いといえば高いが、日本の駐車料金を考えると普通といえば普通のような気もする。





初日は定番の自由の女神。ガイドブックも何も持たずに来てしまったので、人に訪ね訪ね、なんとかフェリー乗り場に到着。約10分ほどクルーズでリバティ島に渡る(12ドル)。もっと早い時間に到着していれば、自由の女神に登れたのですが、到着が遅く島に渡ることしかできませんでした。それでも、ニューヨークに無事に着けたという喜びを十分に感じることはできました。











リバティ島から眺めるマンハッタン。




偶然にも、世界最大級の客船クイーン・メリー2がニューヨークを出港するところに遭遇!とにかく大きい!客船からも自由の女神を写そうとする人たちのカメラのフラッシュが多数見られました。






夕暮れ間近、島を離れるときには、夕日に照らされる自由の女神を堪能。時間帯によってその表情が変わって見えました。一番美しく見えたのは、某テレビ局のアナウンサーだった人ではありませんが、斜め45度くらいだったような気がします。






マンハッタンに到着後は、道に迷っているところを知人に無事救出され、家にたどり着くまでの間、歩きながら色々と名所を案内して頂きました。その一つのニューヨーク証券取引所。ウォール街の悪夢なんていうことで歴史の教科書で見たことのある場所です。教えてもらわなければなんかすごい建物があるぞと素通り?していたことでしょう。











こちらは連邦準備銀行。ニュースなどで耳にしたことがある場所です。この建物は地下には、世界中から集めた金が保管されており、アメリカのドルを支えているそうです。ちなみに、知人の話によると、マンハッタンの岩盤はマンガン質で非常に硬く、それを掘り下げ、地下35階?(ほんまかいな)に金が保管されいるとのこと。いかなる外部からの攻撃にも耐えうるそうです?実際には、アメリカのドルを支えるほどの金があるのかなー、ほどんどが電子マネーだったりと笑っていましたが。。。