2009年3月30日月曜日

春間近

 ここ数日,雨と晴れの日が交互に訪れる。そして,雨が過ぎるごとに少しずつ暖かくなっている。あちらこちらに緑が息吹き始め,スイセンに似た花もあちらこちらで目にするようになった。
 そんな中,隣の家のご主人が,今宵は,サラマンダが池に産卵のため森からやってくる。一緒に見に行こうと誘いにやってきた。土砂降りの中,えっっと思ったが,とりあえず付いていくことに。大雨になればなるほどいいんだと,雨のことは全く気に留めない様子。探すこと数分。いましたいましたサラマンダ。かわいらしい顔をしたトカゲのようなサンショウウオのような。どちらかといえばサンショウウオに近いのかな?
 この日以降,家の裏ではウサギが毎日のように見られるようになりました。どうも2組のカップルがいるようです。春はすぐそこ。
これが当地名物?サラマンダ。背中の斑点がトレードマーク
触るときは,一度手を濡らしてから。
最近,毎日のように姿を見せるようになったウサギ。子供達も大喜び。

異文化交流,大西洋のお刺身達

 航海から帰宅後は,調査サンプルとして測定した魚の一部を頂き,久しぶりの魚料理を頂いた。アンコウやヒラメなど,普段は味わうことのできない魚達を頂くことができ,感謝この上なしです。ちなみに,船上で計測後の魚を用いて刺身を作ったところ,皆さん興味を示してくれ,美味しいと言いながら食べてくれました。最近は,アメリカでも寿司や刺身は結構知名度が高くなり,生で魚を食べるということに抵抗が無くなっているようです。
ヤリイカとヒラメのプチ盛り合わせ。最初から大量に作ると退かれてしまうかと思い少なめに可愛く盛り合わせ。
結構,好評だったので,ヒラメの刺身を大量に!
朝食時,3人であっという間に完食。
さらに,ブラックシーバス,タイルフィッシュ(アマダイ),シルバーヘイク(メルルーサ),ヤリイカの4点盛りも作成。新鮮すぎて身がパサパサしている中,しっとりとやわらかいシルバーヘイクが一番人気でした。
日本ではなかなかお目にかからないアンコウ!帰宅後なべで頂きました。アンコウを持ち帰ろうとしたら,それも刺身で食べるのか?と聞かれるしまつ。日本人はなんでも刺身にすると考えているようです。ちなみに,こちらでは,アンコウの尾の部分をロブスターのイミテーションに使うことがあるそうです。その方が安いからとはいえ,どちらもとても贅沢な話です。

信じられないようなミックス

 ピーナッツ,アーモンド,レーズン,M&Mチョコレート。どれも私が好きなお菓子の一つです。これが一緒になったら,なんて便利なお菓子だろうと思いますが,このような混ぜ物の存在はとても想像できませんが。ところが,当地にはTrail Mixという商品で,これらをミックスしたものがあるのです。
 もともとは,高カロリーの食品を一緒にまとめてしまい,登山などの際に食したそうです。船内で,あわただしく調査をする中でこの食品に出会ったときは感動するとともに,目からうろこが落ちた気分でした。ところ変われば品変わる。

川にのぼるニシンの仲間

 今回同行した調査では,獲れた魚は選別した後に全て測定し,一部は胃の内容物や耳石,うろこ等を採集する。選別作業の中で大変なのが,良く似た種類の魚です。今回,私が苦労したのは,川に遡上することで知られているニシンの仲間。近所にニシンが遡上する場所があることを発見して驚いたが,ついにその種と対面することになった。
上から
American shad
Atlantic herring
Alewife
上のアメリカンシャドと下のアルワイフというのが,遡上するそうです。川に上るということを聴くと,オイカワなんかにも似ている様な気がしないでもない。

大西洋の夜明け

 緯度にすると北海道くらいの大西洋にて,トロール調査を行う最新鋭の船に乗ってきました。新しい船はとても快適で,生活しやすいものでした。新船は,やはり良いものです。
 大陸からの高気圧が張り出してきたため,空気は澄み,気温がぐっと下がりました。おかげで日の出がとてもきれいでした。とはいえ当地はまだまだ,寒いもので,デッキはところどころシャーベット状になっており,浦賀とは違った北の海を感じることができます。

2009年3月15日日曜日

同じようで違う食品 dolphin safe

 当地では,野菜にしろ,肉にしろ,概ね日本と同じ食品を手に入れることができる。しかし,どこか違和感を感じる。

右上からキャベツ,キュウリ,白菜,長ネギ。
サイズの指標には500円玉。一番大きくて良さそうな白菜が一番小さく,長ネギは長さが短く太く下仁田ネギもびっくりの太さ。きゅうりもなんとなく寸足らずで太い。この中ではキャベツがちょっと小ぶりであるが,一番見慣れたサイズです。

ツナ缶には,必ずイルカのマークがついています。これは,イルカを傷つけずに捕まえたマグロを使用していますという目印で,動物愛護の盛んなアメリカならではの表示です。確かオーストラリアでも同じようなものがあったかと思います。

2009年3月13日金曜日

職場の周辺

 こちらに来てそろそろ1ヶ月になる。当地はとても田舎なのだが,異国だからなのか飽きることがない。
職場の目の前の海は潮流がかなり早いようだ。今日は風と流れが逆だったため,激しく白波がなっていた。まさか魚の群れなんていうことはないでしょう。
桟橋(こちらの人はドックと呼んでいる)には漁船が泊まって作業をしていた。これは帆立貝を獲る漁船で,ちょうど今がシーズンらしい。
桟橋に積んであるのはロブスーターかご,木製のこのかごは引退したもので,現在は鉄製のものを鉄製のものを使っているそうです。カナダでは,今でも木製を使用しています。
これが帆立貝を獲るための網?大きな鉄枠に大きな鉄のリングでできた網がついています。
最短コースで職場に行くには橋を渡らなければならないのであるが,現在工事中。パーツもでかいが,とにかくこちらのトラックはでかい。
工事中の橋。夏は多くのプレジャーボートが行きかうため,この時期に工事をしているそうです。仕事帰りの多くの人たちが見学していました。

2009年3月10日火曜日

イルカウォッチング

 お隣さんに,羊の子供が生まれたから牧場に見に行こうと誘われて,出かけた。この春生まれの羊が沢山いて可愛いのであるが,わが娘は「くさいくさい」の連発で最悪。言葉が通じないのが救いと思いきや,同行者が空気の読める人で,それが通じてしまうからまた怖い。
 羊を見学していたら,他の人に近くの港にイルカが来ているとの話になり,牧場の次は,ハーバーへ。
 確かに,不自然なくらい多くの人がいる。そして,はるか200mほど先に,イルカがいました。ちなみに,子供達には,さっぱり分からなかったようで。
 デジカメで撮影して,拡大して見せたところ,ふーんという感じでした。たしかに,ちょっと微妙なドルフィンウォッチングでした。
羊の親子,子供はクロとシロ。お母さんはクロ



そしてお父さんはシロ。
灰色はいないようで。




はるか遠くにイルカがいるらしい。
拡大するとかろうじてわかる,微妙な感じのドルフィンウォッチング

ウナギアボガド巻き

 最近,世界中で魚食が注目されるようになってきました。そのため,海外の市場で日本のバイヤーが予算内で魚を買えずに帰ってくる買い負けなんていうことが起こっているそうです。
 ところで,現在私が滞在しているところはというと,町にはすし屋が2件あります。海に近いせいか,シーフードレストランもポツポツ見かけます。 そん中,土曜日の買出しの際に,面白いものを見つけました。
 こちらの大型スーパーは売り場が50m×80mくらいはあるのではないかという大きさなのですが,魚売り場は5mくらいの幅しかありません。おそらく1商品の陳列範囲としては最小かと思います。
 こちらでは,コーンフレークやパスタ,パスタソースなどがそれぞの15m~20mくらい並んでいます。何を基準にどのように選んで良いのかさっぱり分からないというような世界です。
 そのような中,魚売り場には1mほどの売り台にお寿司が売っていました。一応,巻物握り(マグロ,サケ,エビのみ)があります。その中に,なんとEel Avocado Rollというものがありました。
 一体何のeelか?もしかしたらアナゴだったりと思い,早速購入し解体,試食してみました。解体の結果,残念なことに皮の色からウナギかなーという肉片を確認しました。
 味はしっかりと甘辛タレが利いており,アボガドとマッチしてなかなか美味しく頂けました。
 ただ,身はかなり皮が固めで歯ごたえ弾力(ゴムのような)がありました。学生の頃,自分で釣ったウナギの食感に似ていました。
試しに購入したお寿司。アナゴアボガドロールとサーモンアボガドロール。なぜかしょうゆの袋にすしとローマ字で書かれている。
アナゴアボガドロールの拡大
多分お腹側と思われる身。ずいぶん皮が厚い。
多分こちらがお背中側この黒さは多分ウナギかな?
値段は約5ドル(500円),ということで,異国の地にしては無難な値段かと思います。

2009年3月8日日曜日

発見

 この冬は浦賀でも非常に良く釣れたマイワシ。実は,数の子でおなじみのニシンと同じ科の魚です。ニシンといえば,北海道のニシン御殿が有名です。かつては,産卵のために大群が岸に押し寄せてきたと言います。
 実はこのニシン,大西洋のものは遡上して池や湖,川で産卵するそうです。びっくりしました。
海へつながる細い水路。幅1.5m水深は10cm未満。単なる,池の排水口かと思いってしまいます。
橋げたを良く見ると。川に石を置かないで下さい。ニシンとウナギが行き来できなくなります。とのこと!?

この水路,50mくらいで,池というか沼につながります。ぜひとも,この川をニシンが遡上している姿を見ていたいものです。

2009年3月5日木曜日

アニマル・トラッキング

 浦賀でもタヌキのアニマルトラッキングはできますが,現在借りているところは,自然が豊富で,家の裏の茂みの中にウサギの巣があります。なかなかウサギの姿を見たり,ましては写真で撮ることはできないのですが,足跡は頻繁に見ることができます。この辺には,ウサギのほかにも,リス,キツネ,シカなどがいるそうです。リスは見ましたが,まだ,シカとキツネは見ていません。


ウサギの足跡はとても特徴的です。














このように足跡は非常に沢山あるのですが,なかなか姿を見ることができません。







子供のためというより自分の趣味で作ったかまくら。なんとか家族4人で入れる人生最大級の作品。この後ろの茂みがウサギの巣。
かまくらは辞書を引くとsnow hatとなるが,こちらの人たちは,みんなイーグルという。はじめ鷲(eagle)なんか作ってないんだけどと思い調べると,igloo(エスキモーの作り氷の家)というのが出てきた。知らなかった。

2009年3月4日水曜日

魚食事情

 とにかくこちらのスーパーでは,お肉が安い。ハムも安い。こちらに来てからほどんと魚を食べていない。なぜなら,そのうち仕事で魚は入手できるというのが一点と,やはり価格が高いというのがある。今日訪れた魚屋では,サケで100gで200円程度。タラで250円といったところでしょうか。鮪にいたっては刺身にならないステーキ用が330円ほどします。
 では肉はというと,ピンきりですが,スーパーの特売品を購入すると,豚肉が100gで33円。牛肉が67円と魚よりもはるかに安いという現実があります。これではなかなか皆さん魚を買わないわけです。
 こちらの魚の販売の特徴は,ほぼ間違いなくすべてフィレ(切り身)での販売となっています。魚としての姿は,全くといっていいほど見ません。
 それと,この地方の特徴かもしれませんが,必ずといっていいほど,活ロブスターの水槽があります。これは大型のスパーでも同じ光景を見ることができます。
魚屋の全貌このショーケースで全てです。













全てがフィレです。 手前に貝類がありました。













手前から,サケ,メカジキ,マグロ。すべて加熱用













こちらはタラとカレイの仲間,奥は帆立貝柱













こちらの魚売り場の華とも言えるロブスター。どこでも見かけます。

2009年3月1日日曜日

手作りボート

 現在,借りている家の隣の家のオーナーの息子さんは,かなりの釣りキチです。2年前にここに来たときに,自作のボートを作成しているのを見せてもらいましたが,それが昨年の8月に完成したとのことでした。
 製作に1年半,費用は約100万円とのこと。ちゃんとGPS魚群探知機が搭載されていました。春になったらヒラメやカツオが釣れるから行こうと約束をしたものの,手作りの船で海に出るというのはちょっと心配です。
ボートの作りかたの本を見てここまでやってしまうアメリカ人って一体。。。